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腰痛の原因-痛みのメカニズム

筋肉が硬くなると痛みが発生するメカニズム

 1992年から今日まで、私たちは約2万5000人の方に施術を行ってきました。そして得た結論は、腰痛などの痛みの約9割は筋肉が原因だということです。
 
残りの 1割近くは、ガンや内臓などの病気が原因でした。当初私たちもヘルニアや座骨神経痛などの痛みは神経根圧迫が痛みの原因だと思い込んでいましたが、意外なことにヘルニアや座骨神経痛なども筋肉が痛みの原因です。
 
その辺りのことは、 神経痛は存在しないのページに詳しく書いていますので、そちらをご覧いただくとして、ここでは筋肉が原因となっている痛みがどのように生じるのかについてお話ししたいと思います。
 

筋肉が原因の痛み

筋肉が原因となっている痛みは大きく3種類に分類できます。 

  1. 炎症による痛み
  2. 筋肉が硬く縮んだままになることによって起こる痛み
  3. 筋肉が硬く、太くなることによって起こる痛み

 

炎症による痛み

炎症による痛みに関しましては、皆さんある程度イメージができると思います。怪我やギックリ腰などがこの痛みに該当します。ヘルニアも髄核が線維輪を突き破った瞬間には炎症による痛みを引き起こしますが、その後炎症が治まれば、たとえヘルニアのままであっても痛みを感じなくなります。
 
では、ヘルニアの方に慢性痛が多いのはなぜか。それは、そもそも椎間板ヘルニアを引き起こす状態を作り出している原因が、慢性痛を引き起こす原因となるからです。
 
このヘルニアを引き起こす原因を作っているのが、上記2に挙げた硬く伸びなくなっている筋肉です。これについては、いずれ詳しい記事を書きます。 
 
また、ギックリ腰も炎症の痛みなので、実は何もしなくても34日経つと自然に痛みが消えていきます。これもヘルニアと同じで、硬く縮んだ筋肉が増えたことによって起こります。ただ、1週間以上痛みが続く場合は、ギックリ腰になったことによって硬い筋肉が急激に増えて、慢性痛を感じるようになっています。こうなると、その後も継続して痛みを感じるようになります。炎症時はちょっとでも動かすと激痛が走るといった痛みの感じ方であり、慢性痛は激痛ほどではない痛みが絶えずつきまとうといった感じ方に変わっていきます。
 
これが分かると、初めてギックリ腰になった時は整体などの施術が劇的に効いたのに、それ以降はなかなかよくならないという原因がみえてくると思います。そう、もしかすると1回目の時は、放っておいても痛みが消えた可能性があるのです。
 
ただし、ギックリ腰になっている時点で、ギックリ腰を引き起こすほどに筋肉が硬くなっているということになります。くり返さないように、たとえ痛みが消えていたとしてもギックリ腰の原因になった筋肉をゆるめる必要があります。
 
筋肉が原因の痛みは、ある一定以上の筋肉が硬くならない限り、なかなか自覚症状が現れません。ですから、炎症が治まれば筋肉は硬いままなのに痛みが消えるため、治ったかのように感じてしまうのです。
 

筋肉が短く縮んで伸びなくなったことによって起こる痛み

先述したとおり、筋肉が短く縮んで伸びなくなることがヘルニアやギックリ腰の原因になります。また、ある特定の姿勢をとるとで痛みが出る場合や関節痛なども、これが痛みの原因です。
 
それでは、筋肉が硬く縮んで伸びなくなると、なぜ痛みが生じるのかについて、詳しくお話ししたいと思います。
 
イメージしやすいように、肘の関節を使って説明します。筋肉がきちんと伸びることができる状態で腕を伸ばせば、どこにも負担がかからず伸ばすことができます。
 
では、筋肉が硬く縮んで伸びない状態で腕を伸ばすと、筋肉が伸びないぶん肘の関節を圧迫するように負荷がかかるのは想像できるでしょうか。

 

これが関節痛や特定の姿勢をとったときに痛みが生じる原因です。場所によっては、てこの原理が働いて軟骨が磨り減ったり、椎間板ヘルニアのように間にあるものが飛び出すこともあります。
 

筋肉が硬く、太くなることによって起こる痛み

続いて前述3、筋肉が硬く太くなることによって生じる痛みについて、お話しします。硬くて、太い筋肉が増えると、筋肉と筋肉の間にあるものは圧迫されます。例えば血管です。血管が圧迫されると血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると、血液によって運ばれているものがうまく届けられなくなります。血液によって運ばれるものはいくつもありますが、なかでも痛みに関係があるのは酸素です。

 

 
酸素不足になると、より多くの酸素を届けてもらおうとして、血流を促進する「ブラジキニン」という化学物質が生成され始めます。実は、このブラジキニンが痛み物質なのです。正座をした後に足がしびれて、ちょっとでも触れられると悲鳴をあげたくなってしまうのも、この物質のせいです。ブラジキニンが生成されると、ブラジキニンをキャッチする受容体(センサーみたいなもの)にキャッチされて、信号が神経を伝わって脳に届くことによって痛みを感じます。
 
これが原因となっている症状としては、長時間同じ姿勢をとっていると出てくる痛み、朝起きたとき出る痛みなどがあります。血流不足が痛みを引き起こしていますので、お風呂に入って温めたり、動いたりして血流を良くすると一時的に痛みがなくなる傾向がありますが、根本的に血流を悪くしてしまっている硬くなった筋肉には全くアプローチできていませんので、元の体温や血流に戻ると再び痛みや違和感が出てきてしまいます。
 

ほとんどの方が有効な手段をとれていない

ここまでくると、筋肉を本来の状態に戻せば痛みが消えるということがみえてくると思うのですが、残念ながらほとんどの方が硬くなった筋肉に対して有効な手段をとることができていません。例えばマッサージやストレッチでは、一時的に楽になるかもしれませんが、筋肉を元の柔らかさに戻すことはできません。なぜなら、これらの方法は筋肉の硬くなる仕組みにアプローチできていないからです。
 
これらの方法がまったく無駄で意味がないなどと言いたいわけではありません。大切なのはそれぞれに見合った役割があるということです。ストレッチは硬くなってしまった筋肉には効果が少ない、むしろ逆効果になってしまいますが、硬くない正常な筋肉に対しては効果を発揮します。
 
マッサージは老廃物を一気に流すことは得意ですが、硬くなった筋肉に対しては一時的には楽になっても、長い目で見ると逆効果になってしまうことが多いです。マッサージに通っていらっしゃる方で、「最近は強く揉んでもらわないと気持ちよくないのよ。」とおっしゃっているのをよく耳にしますが、これは筋肉がより硬くなってしまっている証拠です。マッサージが硬い筋肉に有効なのであれば、通えば通うほど筋肉は本来の柔らかさを取り戻すはずですが、実際は逆のことが起きてしまっています。
 

筋肉を本来の柔らかさに戻すのに有効な手段

では、私たちがやっているミオンパシーは何が得意か。「筋肉を本来の柔らかさに戻す」ということが一番得意です。今回ご紹介しました、痛みの原因を改善する方法としては、最もオススメできる方法です。なぜミオンパシーで筋肉が本来の柔らかさに戻るのか、気になる方は、筋肉のロックと解除方法のページをご覧ください。逆に、ミオンパシーはストレッチのように「その人が持っている本来の柔らかい状態よりもさらに柔らかくする」ことはできません。また、ミオンパシーでも老廃物は流れ出しますが、自分の筋肉が本来持っている力を使って老廃物を流すので、効果を感じ始めるまで3日ほどかかることがあります。マッサージは老廃物を一気に流すことができるので、スポーツの後などに一気に老廃物を流したいときは、ミオンパシーよりもマッサージの方がオススメということになります。
 

それぞれの役割を理解して活用する

お伝えしてきましたように、それぞれの方法に得意、不得意があります。今ご自身が何を求めているかによって、どの方法が一番適しているのか変わります。迷ったときにはこのページで書かれた内容を参考にしてみてください。
 

著者プロフィール

鮎川史園 (あゆかわ しおん)


ミオンパシーサロン
整体院「いぎあ☆すてーしょん白金台」院長
主な著書
「体の痛み」の9割は自分で治せる(PHP文庫)
仕事力を一瞬で上げるカラダのスイッチ(自由国民社)
たった90秒!カラダの痛みを自力で治す本(笠倉出版)

子どもたちが笑顔になるためには、親の世代を笑顔にするしかない!笑顔を作るために日々精進しております。

 いぎあ☆すてーしょんのホームページはこちら
お問い合わせ先:0120-963-482

 
 

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